表題はISO 9001の対訳となっていますが、内容はJIS Q 9001:2000そのものです。
<br />JIS Q 9001:2000自体がISO 9001をそのまま翻訳したものですから当然ですが。
<br />中にははっきりと書かれているのに、なぜ表紙に JIS Q 9001:2000 の文字を入れないのでしょうか?
<br />正確には、JIS Q 9001:2000 から「解説」の項を省き JIS Q 9000の「定義」(用語の解説)の項を付加した内容となっています。
<br />ISOとJISが見開きで比較しながら見られるので便利です。
<br />JISの翻訳はあまり出来が良いとは言えないようで、審査員によっては「ISOを読まなくては本当の規格要求事項はわからない」という人もおり、その意味でも管理責任者必帯の書だと思います。
<br />なお、本書はあくまでも規格書であり、解説書や参考書ではありませんので、その手の内容を期待するとガッカリさせられます。念のため。
ISOの取得や審査とは異なった点からの本書の活用法として、英文国際規格の読解力を身につける為の教材というのが考えられます。
<br />左ページに原文、右ページにその和訳文が書かれていますので、原文と訳文の関係が分かりやすくなっていますし、後半部では、本規格で扱われている用語の定義が説明されていますので、ものの定義や用語の意味を説明するときにどんな表現をするのか参考になります。
<br />英語の国際規格書がどのようなものであるかを知るには最適の書です。
外国語の翻訳は大変難しく、読んでも理解できないものが多くこの本もその一冊です。私は、理解できませんでした。ただ、使ううちに理解が深まってくるのは「門前の小僧経を読む」だと思います。<p>ISO9001:2000の登録済組織であれば、必携&必読の本です。嫌味を付け加えるなら、格式ばった本は小難しく書いてある、といったところでしょうか。<p>私は、ISO9001主任審査員として審査登録業務に携わっていますので、この本は必携です。