伯爵令嬢の少女と馬丁の少年が身分違いゆえに離れ離れになり、後にアメリカで成功して大富豪となった少年が再び少女の前に現れ・・・、という結構ありふれた「身分違い物」のパターンではありますが、こういう話が好きな人にはたまらない内容ですし、ヒロインの身体的トラウマやヒロインの妹の恋愛模様もあったりと内容が盛りだくさんなのでありきたりという感じは一切ありませんでした。
<br />本心はお互いが必要で仕方がないというヒーローとヒロインなのですが、少年少女のころは身分違いで、再会の後はヒロインの身体的トラウマなどでお互いに何度も傷付き合うので切ない雰囲気でいっぱい。特に終盤の決定的とも思われる別れのシーンは辛すぎて胸が痛くなりました。ラストが幸せにまとまるので救われたという思いでいっぱいです。
<br />濃いヒストリカルロマンスが読みたいというときに最適な作品だと思いますので、ぜひお時間があるときに・・・!
のちのウェストクリフ伯爵の2人の妹達の恋愛が同時進行していくのですが、
<br />ベースは上の妹、アリーンのお話です。
<br />身分の低い人を愛して、それが父親に見つかってしまい彼を守る為に傷つけて追い出した彼女に
<br />その後、悲運に見舞われてしまいます。
<br />一方、そんな事も知らない彼の方は当然、彼女に裏切られたと思い恨みつづけて12年・・・
<br />事業に成功して金持ちになった彼は、共同経営者の友達とイギリスに戻ってきます
<br />その目的はアリーンへの復讐でした・・・なんてありがちですが、アリーン達のお互いに対する想いが
<br />切なくて、お互いを傷つけあってばかりの彼女達にイライラさせられましたが、でも良かったな
<br />と思えるラストですよ!!
<br />
<br />のちのウェストクリフ伯爵の妹を大切にしている姿が垣間見れるし、下の妹のオリヴィアの恋愛は
<br />本当にすんなりと運んでいくし・・・
<br />アリーンとオリヴィアの恋愛関係の正反対な進み方はメリハリがあって読みやすかったです!!