自転車に乗ってお母さんと家へ帰る途中の会話が物語になってます。
<br />お母さんの愛情を確認するために帰る途中目に入った色々なものに僕がなったらお母さんはどうする?と質問します。その度にお母さんは愛情たっぷりでユーモアたっぷりな答え方をします。4歳の娘は私にも同じ質問をして、同じく答えると嬉しそうに笑いギュってしてって言います。
ぼくが ○○になちゃったら それでも かわいいとおもう?
<br />そうやって「ぼく」は「○○」に様々な言葉を入れては、「ママ」の
<br />愛を確かめようとします。そのたびに「ママ」のこたえる言葉は、
<br />なんてユーモアと愛情に満ちているのでしょう。
<br />その絶妙な内容の返事が楽しみで、「ママ」の応えるページを
<br />繰りながら、「ぼく」と一緒に読み手までワクワクしてしまいます。
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<br />「りんごのきになっちゃったら?」
<br />「ママはりんごをつんで あまいジャムをつくってあげる」
<br />「えほんになっちゃったら?」
<br />「きっとよむのが やめられないわ」
<br />「おほしさまになっちゃったら?」
<br />さあ、「ママ」はどんなふうに応えてくれるでしょうか…。
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<br />さらっとした絵とほのぼのとしたやりとりがあたたかい絵本です。
<br />ただ、「ママ」の応えるページの絵は愛らしく工夫されているのですが、
<br />「ぼく」がたずねるシーンの絵は、今ひとつさえません。
<br />子供らしい奇想天外な質問をする場面の生き生きとした雰囲気を
<br />もっと絵として表現できたら、素敵になるんじゃないかと思います。
娘に買いました。読み終えてから「ママのこと大好き」とひっついてきました。
<br />ぼうやが「ぼくのことすき?」とたずねると、愛情あふれる言葉で「あなたのことずっと大好き」と伝える母親。何気ない会話の中でこれほどの愛情を伝えているすばらしさ!!私もこんな母親になりたいですね。お休み前の絵本として最適です。