極めた人は常に謙虚であり
<br />感謝の気持ちを忘れず、
<br />シンプルな原理原則を愚直に信じて実行している。
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<br />人のために考えて行動するから自信も生まれるし、
<br />失敗を恐れないのだろう。
<br />結果を出した自負があるからこそ、
<br />こういった素晴らしいことを語ることが出来る。
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<br />柔らかな精神の中にも自負心が垣間見える。
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なぜこの人が松下電器を一代で築き上げることができたのか、本書を読めば判然とする。
<br />買ったのはだいぶ前だが、何度読み返してもその時々に応じた新たな発見がある。
<br />儲かれば何をやっても良いみたいな風潮が一部起業家にみられるが、そんな人達にこそ本書をお薦めしたい。
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<br />読む人全てに力を与えてくれる名著である。
日本の伝統的な武道や茶道は、道を求める方向性に力が働くが、本書は「自分に与えられた道」あるいは「天与の尊い道」を「ひらく」とする逆の方向性、開放感に導く。また、他著作では『道は無限にある』とも言う。
<br />平易で素敵なことばに満たされていることに驚く。折々に読むと励まされ顔を上げていこう、あるいは襟を正さなければと色々と感じる。もしかすると現代日本人にとって、四書五経やバイブルに替わるものなのかもしれない。
<br />お互いにやっていこうという呼びかけの言葉に、松下氏の懐の広さ、温かさを感じる。