タイトルのとおりに松下幸之助の物の見方 考え方を知ることができます。話の種はありふれたものでありながら、私がこれまで考えていた視点とは全く異なった点からの考え方を知ることができました。働くことに意欲を失ってるときに読み、仕事へのモチベーションを高めることができました。自分と同じようにモチベーションが下がってる人は読んでみるとモチベーションが改善されるかもしれません。
プロジェクトXで広く世に知られ、映画にもなった日本ビクターのVHS開発秘話。日本ビクターの人たちが開発したVHSの優秀さを一目で見抜いたのは、松下幸之助さんであった。まさに経営の神様。その松下さんが、昭和39年に現した本である。かなり時間が経っているし、今現在、松下電器が不振でもあり、果たして得られるものがあるのだろうかとも考えられるが、企業の不祥事や政治の腐敗がはびこる時代にいる私どもにとって、松下さんの言葉は、救済の言葉のように感じられる。「企業の利益には社会正義が必要である」とこの本の中で松下さんが語っている。現代の経営者でこんなことが言える人がいるだろうか。政治家はどうだろうか。企業のあり方、存在というものを、とことんまで突き詰めて企業運営をしていたことが松下さんの言葉の端々に偲ばれる。今を生きる我々に、大事なものは何かを再度示してくれている。素晴らしい日本人に出逢えた幸せが感じられる。