「愛」と「論理」は一見相反する内容のように思えたが、これまで読んだ飯田史彦先生のシリーズの中では自分にとって一番、実用的な著書となった。多種多様な観点・側面から「愛」を論じ、各自の愛における成熟度から、今後の目標を見定める。長年抱えていた「愛」に関する漠然とした疑問、そしてなぜそのような問いが生まれたのかが、文字通り目からうろこが落ちるように分かった。これから何度も読み返しながら、少しずつ私なりの「愛の技術」を磨いていきたい。
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愛について、ことばで表現するのはとても難しいことです。しかしわたしたちは、自分で意識せずに愛に基づいた行動をしています。無邪気な子どもの笑顔にはつい笑顔を返したくなります。花壇に美しく咲いている花たちには思わず足を止めて見入ってしまいます。澄み切った青い空や、雪をいただいた富士、色づいた紅葉には、ただ見とれます。自然や、動物たちは、わたしたちに条件をつけたり、審判をくだしたりしません。わたしたちの周りには愛がいっぱい。愛はことばにするものではなく、行動するもの。愛は行いにならなければ、意味がありません。<br>愛はすべてを包み込むものです。そのように生きていけたら幸せです。
今まで自分が人間関係上、特に男女関係で失敗した時の理由を突きつけられたような気がしました。きちんと論理的に愛を語った本は他にはであったことが今のところありません。感情論に走ってしまわないところが絶大な説得力を発揮しています。<br>この本を読んでから対人関係を自ら変えるようにしてます。その効果も着実に感じられています。