ご高説名高い安岡正篤先生が”論語”を丁寧に解説してくれる本書
<br />一読どころか何度も読み、熟読することで先生の思想の一片でも感じ入ることができたらと思わせられる内容である
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<br />学而第一の一「学びて之を時習する、亦説ばしからずや」
<br />前半部分を「学んで、時々復習すること」と解するのが一般的だが、著者は一歩も二歩も進めて「学んで、時節に照らし合わせて考える」というように解している
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<br />このように本書では著者独自の論語の解し方を知ることができ、真に新たな論語を考えさせられる
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<br />これにより自分は知らぬ間に”論語読みの論語知らず”に陥っていたのだなと改めて自省させられた次第である
<br />本書はその意味も込めて、論語を未だに読んだことのない人というよりは、論語を一読されたことのある多くの方たちに読まれることをお勧めしたい
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<br />すべての人が論語について一段と考察を深められることは請け合いである
いきなり論語を原書で読むととっつきにくいが、言葉の一語一語の意味、その深みを理解することが出来るので非常に為になる。論語と言う本がどんなに素晴らしく、現代にもどれだけ通用するのかという点、こういう本を読まないと分からないだろう。<br>論語の解説書というよりは論語を利用した人間学の講義の書なので、隅々まで読み込みたいという人にはチョット違うかなと思う。でも得るものが多いことは保証します!