私がこの本を買った目的は、「頭がいい人はどんな話し方をするのだろう」ということ。
<br />しかしその目的を達することはできなかった。
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<br />要するに「頭の悪い奴はこんな話し方をするんだ」という事例を列挙しているだけであり、
<br />タイトルの一端である「頭がいい人の話し方」はついに出て来なかった。
「いるいる、確かにこういう人!」
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<br />という(頭が悪い)人がどういった話し方をするかを具体的に紹介し、
<br />それに対する対策、あるいは自分がそれに陥っていないか、
<br />自覚する方法が書かれていますが、個人的には、
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<br />「いるいる、確かにこういう人!」
<br />
<br />という(頭が悪い)人の事例集以上でも以下でもないといった印象です。
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個人的には、とても面白い本でした。
<br />人の話か方の分類をするだけにとどまらず、「周囲の人の対策」や「自覚するためのワンポイント」が書かれているのが面白かった。
<br />なるほど、説得力のある人の話、聞き入ってしまう話はこの本の項目に「頭の悪い人の話し方」に当てはまらないものであることを認識できた。
<br />全部で4章、40項目にわたって分類されているが、第1章にすべて集約されているように感じた。「自分の考えを持つこと」、「根拠を示し、説得させる話し方」の大切さが感じられた。読んでよかった本である。
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