行政書士試験直後に購入。せめて半年前にこの本をよんでいればと、悔しさとこの本に出合えたことの喜びがじわじわとこみ上げてきました。著者の考えた「ウサギとカメの記憶法」を知って、勉強すること記憶することが楽しくなりました。暗記して忘れて焦っての繰り返しだった勉強が、この記憶法によって面白い、理解が深まる、だから集中できるという循環がうまれてくるようなきがします。このことを幾つかの実例をもとに解説してくれています。記憶が定着せずにお悩みの方、資格試験合格を諦めかけている方、少なくとも前向きに明るくなれる一冊だとおもいます。
著者は6ヶ月で司法書士試験に合格したツワモノです。この本を読んで私が思ったことは、いわゆる試験(資格試験も含む)というものは決してレベルは高くないと思いました。受験生の大半がいい加減な勉強をしているということがわかります。
<br /> また、試験というものは極度の左脳偏重型のものであるということがわかります。著者の言うところの「ウザギとカメの記憶法=情緒的記憶」は理解を前提とする左脳中心の記憶法です。機械的な記憶をなるべく減らすためにかなり有用だとおもいました。応用がきく点がとてもいいです。基礎知識を固めることが何より重要であることが再確認できます。
<br /> 話が変わりますが、この著者の他の本のなかで、「俺(あなたも含めた)はバカじゃないんだ」ということをいっています。
<br /> しかし、著者はこの本も含めところどころで「人間には限界がある」、「頭の容量がもったいない」とマイナスのことを言っていることから、こと脳の仕組み、右脳を活かす記憶法についてはかなり欠如していると感じました。
<br /> 私は、トニー・ブザンさん、ポール・シーリィさん、七田眞さん、ドミニク・オブライエンさんなどの著書をかなり読んで、人間の脳には無限大の可能性があり、多くの人は脳の2、3%しか使っていない、そして、右脳が開けると機械的記憶が断然しやすくなるなる。右脳は機械的な繰り返しで開けるが、左脳は機械的な繰り返しを嫌うということ等を学びました。みなさんもこれらの方の著書をお読みになることをおすすめします。パラダイムシフトが起こること請け合いです。
<br /> といっても、この山本さんの著書はかなり有用なのでみなさんも読んでみてはいかがでしょうか?