リーダーシップについて書かれた本は多いが、その中でも本書は非常に有用だと思います。部下をひとりでも持ったことのある人なら「なるほど」と思えるようなヒントがたくさん見つけられます。リーダーシップをここまで具体的な方法論に落とし込んでいるのは見事。手元に置いておいて実践で試してみたいと思うような本です。
リーダーシップについて書かれていますが、非常に中身の薄い内容でした。
<br />人間性にアプローチしていると言うより、「システマチックな人材マネジメント手法」または「合理的リーダーシップ」という感じでした。
<br />人事部出身というだけ合って、型にはめようとするようないわゆる「人材査定」のような感覚を受けました。
<br />人事部の人には喜ばれるかもしれませんが、心に響くものはありません。
<br />また、30の原則ということで30紹介していますが、同じ事が何度も出てきたような印象を受けます。
<br />うまく整理すれば50ページもいらないのではないでしょうか?間違いなく書き下ろしではないでしょう。
<br />著名なコンサルタントだけにがっかりです。
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リンクアンドモチベーション(L&M)社社長による著書であるが、内容的には、事業の発展段階について述べたり、モチベーションに影響をおよぼす外部環境としての、ビジネスニーズへの対応方法に言及したりもしているので、リーダーシップ論というより、マネジメント論、しかも新興ベンチャー企業幹部向けと言っても良いだろう。
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<br />これまで見聞きしている、L&M社の「売り文句」とほぼ合致している。これでL&M社が伸びていること自体は、日本のリーダー育成にとってポジティブなことである。
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<br />モチベーションは経営全般に依存するという意味では、心理的な面だけに限定していないところは正しい。ただ、「モチベーション・リーダーシップ」というタイトルで、書物にするのならば、ビジネスを中軸としながらも、もっと従業員の内面的な部分を追求したモチベーションの本質論まで、掘り下げてもらっても良かったと思う。