野口氏の書籍は数多く読ませていただいたが、
<br />この本は仕事上で役立つだけでなく、
<br />読み物としても非常に面白いです。
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<br />コンサルノウハウに登場する「フレームワーク」を
<br />ただ解説するだけではなく、具体にどう活用しそれがどうなのか
<br />まで書かれています。
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<br />近年外資系コンサルの仕事術はよく見かけますが、
<br />こちらは純日本型コンサルの本ということで、
<br />読み比べてみるのも面白いかもしれません。
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<br />タイトルにもある「現場」というキーワードが頻繁に登場しますが、
<br />これにより「リアリティ」が伝わってきます。
<br />結論としては現場に勝るものなしといったところでしょうか。
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コンサルタントの「現場力」を、人間力、思考力、実践力と定義し、それぞれの力を更に細かいコンピテンシーに分解して説明している。結構具体的で、実際に使えそうなノウハウがいくつかある。忙しい人は3章から読み始めても十分得られるものはあると思う。
コンサルタントのスキルやテクニックを紹介した本は多いが、実際それをどう使うか、ということに関しては、今までなかなか見えてこなかった。
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<br />本書は、そんな「コンサルタントが現場で何をやっているのか」について、かなりぶっちゃけた話が書いてある。
<br />確かに実際、教科書どおりに仕事をしているコンサルタントなんていないだろうが、それが本書で裏付けられる。
<br />「コンサルタントの仕事事情」がわかるというだけでも価値はあるだろう。
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<br />個々のスキルについての説明は十分とは言えないが、概略を掴むなら十分。
<br />仕事にさまざまな応用ができそうな内容だ。