本書では、仮説とはしながらも「生まれ変わり」という考え方を
<br />とても興味深く、そして、とても分かりやすく紹介をしてくれています。
<br />「生まれ変わり」という現象があると仮定した時に、
<br />自分の人生をどのように意味付けし、どう生きますか?という
<br />問題提起をしてくれる人生哲学に関する良書です。
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<br /> 世間や忙しさに流されることに違和感を感じない人には、
<br />本書をお勧めするつもりはありません。しかし、より積極的に
<br />自分の人生を自分でコントロールして生きたい人や、
<br />病気や人間関係を含めて何らかの生きづらさを感じている人には、
<br />自信を持ってお勧めできます。生きるということを考える時に、
<br />とても力強い参考材料のひとつにきっとなると思います。
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<br /> 本書では、「生まれ変わり」に関連したことに焦点が
<br />合わせられ過ぎている気がしますが、もう少し視野を広げた
<br />書籍に「投影された宇宙」というのがあります。(これは、
<br />「ホログラフィック・ユニバース」の新装版のですが。)
<br />文科系というよりは、理科系の方にはとても興味深く参考に
<br />なるのではと思います。
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<br /> いずれにせよ、飯田先生のご活動には敬意を表します。
福島大学経済学部教授飯田先生は、真摯な方であるように思われます。一連の「科学的スピリチュアル人生論」の「ツインソウル」「ソウルメイト」「生きがいの創造2」等多数ありますが、その中核となる本です。
<br /> 飯田先生は、「生きがいの創造2」で初めて、ご自分には霊能力がある旨明言されていますが、そこに至るまで10年かかったのです。国立大学というのは、私も良く知っていますが、「白い巨塔」の描くように、陰湿で封建的な空気の澱んだ場所です。福島大学がそうなのかは存じ上げませんが、やはり飯田先生の置かれた立場、空気は良く分かります。大きな偏見を受ける可能性が大きいからです。しかし、飯田先生は真摯に、勇敢に、ご自分の使命を理解され、最大限の人に通じるように「論理」「理性」を用いて、あくまで、客観的かつ公正に、ご自分の論考を展開されています。
<br /> 要するに、「生まれ変り仮説」など一連のスピリチュアルな可能性が如何に、人に「生きがい」を与えるのか、という、人生をより良く生きるための、論考です。是非、死後の世界に興味のない方も、お手にとってみていただきたい本です。そして、死を考えているようなほど辛い人生を歩まれている方に、この本をプレゼントしていただけたらと思います。今年読んだ本の中で(2006年12月25日現在)最高の本です。
ベストセラーであるこの生きがいの創造は過去の改訂版がいくつかあります。タイトル通り、それらの加筆訂正した集大成といえる、超おすすめの決定版です。
<br /> 身近な人の死や、病気、障害、ストレスなど、つらい体験をした人が、退行催眠によって自分の過去生を思い出し、周囲の人たちの関係や生まれてきた意味を理解し、目の前の問題を受け入れていく様は、涙せずにはいられないドキュメンタリーです。(過去生が真実であるというのは、その人の存在を証明する戸籍や学籍名簿などが残されている例が多数あるそうです)
<br /> 科学的実証に基づく説明は、大変読みやすい文章で、頭の中でふむふむと納得し、同時に知らず知らずに癒されていく自分に気がつくでしょう。
<br /> ”生きがい理論”を知らない初心者の方にも、安心しておすすめできます。すでにご存じの方は、どの様な加筆訂正があったのか知ることで飯田理論の変遷を知ることができます。(飯田先生も講演でおっしゃっておりました)