古舘伊知郎の語り口調を思い起こさせる文章がひっかかる。
<br />具体例も、同じ話を何回も登場させており、
<br />もっと多くの具体例を知りたいところ。
<br />セミナーに行く下準備にはいいかも。
写真は専門的な手法を知らなくても撮る事ができるが、
<br />ちょっとしたコツや小道具を用いるだけで全然出来栄えが違ってくる。
<br />それは、知っているか知らないか、やるかやらないかの違いだ。
<br />そしてそんな方法を知ったときの喜びは大きい。
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<br />人は案外言われないと気づかないことが多い。
<br />そんなことのひとつを気づかせてくれる1冊。
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顧客に商品を売るまでの過程を、「アプローチし」「来店してもらい」「顧客をつなぎとめて」といったような各ステップに分けて説いていくのは、著者の十八番だ。
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<br />だがそれが、本書ではさらに「目に留める」「手を伸ばす」などにまで細分化されている。
<br />ここまでくると、顧客にやって欲しいと思うことが、自由自在にデザインできるような気になってくる。
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<br />著者の軽妙な文章が好きな人には少々硬すぎると思われるかもしれないが、本書のインパクトは他の本に引けをとらない。
<br />小売業だけでなく、あらゆるビジネスマンにとって非常に有益だろう。
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<br />マーケティング本もここまできたか・・・と思わせる一冊。