体育に、表も裏もあるのか?というのが本書を読む前の感想でした。しかし読んでビックリ。これが裏の体育か!という驚きと、良くここまで調べたなぁ、という驚きが相乗効果を生み、感動してしまいました。
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<br />特に圧巻なのは肥田式壮健法についてです。
<br />本当にこんな人がいたのか?
<br />いたのならなぜ現代にその足跡が残っていないのか?
<br />この人って単なる超能力者じゃないの?
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<br />あらゆる疑問が吹き出てきました。しかしここまで正確な記録をもとに書かれていると、やはりこのような人が存在したことを疑うすべはありません。
<br />こういう人が歴史からある意味抹殺されているところが、「裏の体育」という事なんでしょう。
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<br />とにかく知的好奇心を満たしてくれる面白い本です。
甲野さんの本は本当に大好き
<br />常識にとらわれず本質を鋭く見抜いていて感動する
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<br />武術の本というより健康本
<br />健康に関心のある方にぜひオススメしたい
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<br />この作品では噛み合わせにも触れていて
<br />何でも知ってるなあと感心した
ここで書かれていることを、どのように評価するかは難しい。だが非常に面白いことは間違いない。私自身、ランナーとして毎日走りながら、同時に陸上部の顧問をしてきた。しかしランナーとして、自分の体と対話しながら、自然の中を走る喜びを感じている自分と、試合に勝つということを中心とした学校体育の中にいる自分の間に大きな矛盾がある。そして、楽しんで走っている自分は、裏の体育に属することをしているのかもしれないと思っている。そして何かの形で、自分のランニングにも古武道の教えを取り入れたいと思っている。学校体育にも、取り入れることができたら、体を動かす喜びを本当に知った人が増えるだろう。