世界各地の神話に興味を持ちながらも、なかなか踏み込めない、取っ付きにくいと感じる方は、本書から入っていくのがよいかもしれません。
<br />得てして「神話」とは、体系化とは程遠い膨大な量の物語の集合体であり、しかも後世にあらゆる諸説・解釈が付け加えられているため、初心者が一から正面突破するにはあまりに骨が折れます。それよりもまずは、魅力的な神々の中からお気に入りを見つけて、そこから興味の範囲を広げていく方が、ずっと神話の世界に馴染みやすいでしょう。そういう用途として、各神話の主要な神々を一挙に並べ、それぞれの魅力を簡潔に紹介してくれる本書は最適な一冊と言えます。
<br />なんといってもエピソードのセレクションがよい。神々の個性・人間臭さ(?)が垣間見え、どれも楽しく読むことができます。絵画等で引用される有名どころもしっかり押さえられており、雑学としても使えます。
<br />比較的触れる機会の多いギリシア、北欧、インドから、ややマニアックなケルト、メソポタミア、エジプト、さらには近代の創作であるクトゥルーまで紹介されてあるのは嬉しい限り。「神話」に関する基礎的な素養を手早く身に付けるにはうってつけであり、本書で一層好奇心をそそられた方はより本格的な専門書へステップアップするとよいでしょう。
<br />最後に、神を唯一のものと考えるユダヤ・キリスト・イスラムは当然ながら紹介されていないことを付け加えておきます。
世界の主だった神話(日本、キリスト教関連は除く)とクトゥルー神話に登場する神々について載ってます。
<br />イラスト込みで一人当たり2〜4ページほど。何気に神々のイラストがかなり綺麗。(表紙とは別の方ですが)
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<br />内容自体は広く浅くと言った感じですので、あくまで入門用に。神話に詳しい方や専門書を持ってる方には不要かと思います。文庫でお値段も手ごろですので興味があればぜひ一読を。価格以上の価値は必ずあると思います。
世界中の主な神についての説明やエピソードの紹介本です。
<br />感動したのはきれいな絵付きなとこですねー。
<br />とてもきれいな絵だから最高。(表紙のとおり)
<br />久々に神についての本でアタリが出た気分です。
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<br />神の紹介についてはあんまりなじみのない
<br />ケルト神話やメソポタミア神話までも紹介されていて、
<br />かなり楽しめます。コラムとかも。
<br />これだけで神辞典扱いしたくなるくらいです。
<br />買って損はないと思いますよ☆