西郷隆盛は、形あるものを自ら書き残していないそうだ。
<br />本書は、西郷さんから口伝されたものを書き起こした「西郷南洲翁遺訓」を口語訳したもの。
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<br />いま、もし西郷隆盛が生きていたら、迷わず師事したい。
<br />そう感じる内容でした。
<br />明快な信念をもった人物にふさわしく、本書は
<br />非常に分かりやすい言葉で書かれていて、内容はまじめで重いのに非常に読みやすい。
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<br />この本に書いてあることを、もう少し公共教育に取り入れるのもよいんじゃないかと
<br />思いました。
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<br />西郷さんの人柄がよく表れていて、もっと、西郷隆盛という人について知りたくなりました。
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<br />ということで
<br />より西郷さんを知るために、つぎは原著を読んでみようと思います。
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西郷南洲翁遺訓の分かりやすい本があったらいいのに…と、ずーっと思っていました。やっと出ました!という感じです。本書の現代語訳がどのくらい忠実なものかは、漢文が読めないので正直いって分からないです。が、しかし、この本の内容は読者に、きっと本当の勇気と励ましを与えてくれるでしょう。おすすめですよ!
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仕事の関係上、統率、指揮、統御、リーダーシップ等に関する書物を沢山読みましたが、その中でも、本書は、説得力、読みやすさ、分かりやすさ、吸収のしやすさに優れていると思いました。
<br /> 説得力に関し、本書は、歴史を研究し、学者や研究者が理論付けるといったものではなく、その時代を生きた本物の「武士」の考え、実践がそのまま描かれていますので、重みが違います。
<br /> 本書に出会えて本当に良かったと思いました。勉強になりました。
<br /> 更に本書の原文に出会いたい方は、本書の序にもありますように、「西郷南洲翁遺訓」(岩波文庫)を読まれてみてはどうでしょうか。