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| サッカー批評 (Issue33(2006))
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今季のサッカー批評は、盛りだくさんのテーマでいっぱいです。前回はワールドカップの惨敗を受けての大反省会でしたが、今回はもう少し地面に降りて、いくつかのテーマが掘り下げられております。後藤氏とのインタビューは元政治学専攻の後藤さんらしく、日本サッカーの歴史を協会内の権力闘争から見る視角を提示してくれます。消えてしまった高校サッカーのエースのサッカーへの見切りのつけ方とその後の平凡な人生への歩みをたどったインタビュー記事は貴重な証言です。サッカー専門誌の元編集長の独白手記は、率直なディレンマの告白であり、人間は決して自分の一番好きなことを職業にしてはいけないという教訓の証明になってます。長沼健氏との対談では、いくつもの貴重な証言が引き出されています。また安永氏のスペインでの挑戦の回顧録は、海外で地位を気づくことの難しさを教えてくれます。このところちょっと低調気味だった“へなちょこフーリガン”でしたが、今回は久々のヒット作でした。“日本サッカー冬の時代に、british rockにまでフットボール文化の香りを求めなければならなかった世代の悲しい妄想だよ。”でスタートする今回の対話は、“遠いんだなヨーロッパは。物理的にも心理的にも”という冷めた現実を踏まえながらも、“ダイアモンドサッカーの昔と違って”、“それぞれがそれぞれの人生の中で観ることができたサッカーの体験を….統合して蓄積していけば”という成熟した境地に到達してきているようです。こんな風にまとめられてしまうと、この貴重なシリーズも終わりに近いのかもしれません。
過大でもなく過小でもなく、ただ正当に評価しようという姿勢に共感できる。
<br />オシムに関する特集もいいが、元専門誌編集長の山内雄司が書いた記事が一番おもしろい。雑誌の制作現場の裏側を垣間見れる。サッカーのみならず、スポーツに携わるマスコミの人たちは是非読んで欲しい。
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