Ver. 7から「聴け!」は「マイルス史」を体現する本になったと思います。
<br />中身は、確かに、ブートばかりでなかなかCD購入に役に立たないかもしれませんが、
<br />この本で紹介されている音源たちによって、ほぼ毎月以上の割合のマイルスの
<br />音楽活動をフォローすることができます。
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<br />つまり、この本を読めばマイルスの音楽活動を詳細に追うことが出来ます。
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<br />我々は、マイルスがどのような音楽人生を辿ってきたか、
<br />CDという(正規・ブート問わず)「記録」に基づいて知ることが出来ます。
<br />それでいてただのライナーノーツの羅列に終わらず、あの中山節で
<br />面白く、おかしく、そして感動的にマイルス史が綴られてきます。
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<br />事典としてよりむしろ「読み物」として、楽しく読めます。
<br />これはもう「この本に載っているブートは手に入る、入らない」
<br />の次元で読んでいてはいけません。
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<br />Ver.7で"くーたま感"を味わってみてください。
本のサイズ (cm): 15 x 11って書いてありますよね。
<br />でも、厚みが書いてありません。32mmあります!とても厚い!
<br />内容もスゴイですよ。ほとんどがブート盤で。
<br />ただ、欲しくても中々手に入らない盤が多い感じですが......。
<br />見た事無いような物ばかりです。欲しい物が探せない.....。
<br />マイルス好きには、たまらない一冊ですね。
ハッキリ言ってマニア向け。なにしろ、記事になっている473枚のうち正規盤は100枚程度ですからね。「ちょっとマイルスでも聴いてみようか」と言う人には向いてない本です。購入時には、自分が「マイルス・マニア」なのか、それとも、これから「マイルス・マニア」になる覚悟なのか、自問してから購入するのが良いかと思います。そして、その自問の答えが「Yes」の人にはお勧めの本だと思います。曲目、パーソネル、録音日のデータがしっかりしているのが嬉しいです。