辰巳さんのスープへのこだわり、命のメッセージが伝わります。なかなか同じように再現して作ることは難しいけれど、努力する心が大切なのだと思える。
辰巳さんは、以前から知っていましたが、「いのちを支える」なんて大げさだと思っていました。
<br />ところが、父が中咽頭ガンになり、抗がん剤で食欲が落ち、このままでは、体力が持たないと心配している時に、テレビで再び辰巳さんが、「いのちを支える」と語った時、素直にこの本を買おうと思いました。
<br />テレビの影響か、なかなか手に入れることができず、ようやくこの本を手にして、料理人の弟に自慢げに見せたところ、とても気に入ったらしく、「返して」と言えずにもう一冊買う羽目になりました。
<br />お医者さんは、治療がきても、すべての患者の食事の世話まではできません。それは私達の務めです。
<br />家族ががんになったとき、この本を手にして下さい。材料の大きさまで、細かく指示があります。しかし、ほとんどいつもの食生活と変わらない食材です。家族を助けたいと願う想いがあれば、どんなにものぐさな人だって、このスープを作ることができます。
<br />生きることは、食べることでしか、繋ぐ事が出来ないから…
一般に流通しているレシピ本とは違います。材料の産地や切り方は詳しいのですが味を整える段階までくると化学調味料の味に慣れている私には難しいです。ですが2才の娘が風邪をこじらせて食べれないときに野菜のコンソメを作りました。娘はもちろん疲れ果てていた私もにとっても本当にいのちのスープという感じでした。作る前に何度も熟読することをオススメします。それなりの覚悟がないと作れません!