私もそうですが、昭和史に無知な方々へお薦めします。私の記憶では、学校ではこのようなことは殆ど学ばなかったような...たいへん勉強になりました。古い歴史も面白いですが、より現代に影響のある近代史をもっと学校で教えて貰いたいですね。教科書問題の背景も何となく分かったような気がします。
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半藤さんの作品は興味を持って読んできました。この作品は昭和の初期、さらに遡って日露戦争から15年戦争、悲惨な終末を迎える太平洋戦争まで史実を忠実に追いながら、客観的に歴史が語られていきます。多くのレビュアーの方も書かれているように、高校、中学では昭和史が正確に語られることはほとんどないと思います。なぜ戦前の日本(安部首相が提唱する美しい国)が全く見通しのないほとんど自爆とも思える戦争に突き進んでいったのか理解することができると思います。北朝鮮がミサイル発射、核実験を行い、東アジアの情勢は極めて不安定になっています。国連で制裁決議案が採択された時に北朝鮮の代表が退席した姿が、戦前日本が国連を脱退したときに松岡代表が席を立ち、決定的な孤立を迎えた姿に重なりました。戦前の日本の超然性と孤立する姿は今の北朝鮮と似ていることはないでしょうか?唯一の被爆国の日本が国際社会の中で果たしていく役割は非常に大きいと思います。今こそ憲法9条の意義が再度問われるのではないでしょうか?破滅の道へ突き進むのか、人智を尽くして平和を守るのか、今日本が問われていることに貴重な指針を示す著書だと思います。年齢を問わず未読の方には是非読んでいただきたいと思います。
自分が学生だった昭和の頃もそうだったが、平成となって暫くたつ今でも学校では昭和史を教わらないらしい。
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<br />そして、今どきは学校で習わないこと(受験で不要なこと)を自ら学ぶことも少ないらしい。
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<br />そんな貴方にお薦めの一冊。(口述筆記なので口当たりも柔らかいです。)勇ましい発言が得意の首相候補No.1のあの方にもお薦めします。
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<br />昔から思っていることですが、歴史の授業は現代から遡って行くのがいい。
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