余談ですが・・猫の名前のセンスって大事だな、と感じました。
<br />裏表紙の室生犀星のジイノ、手あぶりする姿がとっても愛らしい。
<br />薄い本ですが、レイアウトがすっきりしていて変なやりすぎ感もなく、構成も飽きずに読め、さらに読み応えがあってよかったです。
<br />要望を言えば、もっとたくさんの作家を登場させていただきたい・・、「続・作家の猫」を希望。
特に感動したのは内田百けん先生の迷い猫のちらし。猫への愛情と思い、猫探しへの執念がにじみ出てます。豊富な写真は猫らしさがたっぷり。おまけに時代背景も覗ける。かわいらしさと言うよりも猫とのふれあいが自然体で伝わってくる。それにしても作家さんって猫好きが多いんだな〜
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夏目漱石から中島らもにいたる作家が飼った猫についての思いや写真がおさめられています。
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<br />その写真は出色の出来で「火鉢にあたりながら眠りこける愛猫をにこやかに眺める室生犀星」、「整然とならんでエサを食べる猫を慈悲たっぷりにながめる大仏次郎」、「寺田寅彦の飼い猫の型紙」など、どれもこれも楽しくおもしろおかしくそしてしんみりとすることうけあいです。
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<br />いやされたい方や作家のもう一つの顔を見たい方、おすすめです。
<br />ニュートラルな気持ちで読んでも最高です。
<br />文よし、絵よしの良書です。
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<br />猫を飼いたくなってしまうことうけあいです。