クーロン黒沢といえば怪しい。
<br />なにせプノンペンで貸本屋を営んでいる日本人という時点で普通の人生を送ってきた日本人でない事がわかる。
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<br />この本も一連のシリーズと同様、アジアの裏側の暗黒面を面白おかしく扱った書である。暗黒面といっても裏通りの怪しい世界といった程度。大上段に振りかぶらず、バックパッカーの視点からの四方山話である。
<br />まあ、なかには当人にとっては笑い話に済まないものもあるが、それも噂だけする他人には笑い話にすぎないものである。
<br />「ああ、こんなことあるよな」「あるわけない」などといろいろとつっこみながら気軽に読めます。
アジアのことを良く知らないまま貧乏旅行をすると、こんな酷い目に遭うよという本。<br> タイ、カンボジア、ネパール、バングラデシュが中心的に取り上げられている。<br> タイのリゾート地の強引な客引き、カンボジアの内戦、バングラデシュでの両替など、さまざまな挿話が面白おかしく紹介されている。ただ、他の旅行記でもお馴染みの話題が多く、それほど酷い印象は受けない。麻薬だとか売春だとか暗い話をあっけらかんと書いている点はどうかと思った。<br> あくまでも表層的な旅行者の視点からの話題に限定されており、アジアではなぜこのような酷いことが起きるのか、という点に踏み込んでいないのが物足りない。
観光旅行ではなかなか体験できないような話しが沢山出てきて面白いです ただ貧乏旅行マニアの書いた本の常ですが、普通の観光旅行者には縁のない話しばかりで貧乏旅行自慢的な記述にはうんざりします 本書に出てくる本来なら素敵な場所も、著者が移動費や滞在費をケチったがために被った悪体験のせいで、読んだ人にその場所そのものが良くない場所のような印象を与えているのが残念です<br>バックパッカーの方には面白いかもしれません