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| シネマ〈2〉時間イメージ
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ジル ドゥルーズ
Gilles Deleuze
宇野 邦一
江澤 健一郎
岡村 民夫
石原 陽一郎
大原 理志
)
待望の邦訳で解説はいらないだろう。
<br />日本語で読むと、ドゥルーズの最も重要な作品であることがわかる。ベルグソンを論じた前編を読めばそれはもっと明瞭になるはずだ。
<br />パゾリーニの再評価などはこの本が嚆矢だったと記憶するし、エイゼンシュテインの位置づけも的確だ。
<br />いずれにせよ時代を超えた名著で、映画関連の本の中で最重要であることは間違いない。「映像作家」ばかりで「映画作家」の不在がますます明らかになる現在、この書から映画の再生が始まる、とさえ思う。
<br />(ただし、表紙カバーのデザインがスチルを使わなかった原著の主旨を貫徹し損ねているのが残念だ。)
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