とにかく先が気になる最後でした…。
<br />
<br />他の方も書かれていますが、よしなが氏は
<br />「におわせる」のが上手いと個人的に思いますが、
<br />この巻では、かなり率直に描かれ、そしてそれだけぐさりと
<br />きます。
<br />
<br />様々な作品で描かれている春日局ですが、その中でも最強に
<br />極悪だと思います。
<br />(それも国のためと言ってしまえばそれまですが…)
<br />その春日局に翻弄?される男女一対。
<br />
<br />最後のページで幸せを願わずにいられない人が
<br />多いのではないでしょうか…(TT)
恐ろしいほど、面白かった。
<br />1巻も面白かった(星5つ)けど、ちょっぴりキワモノと思われても仕方なかったかもしれない。
<br />でも、この巻。星の数が足りません。
<br />愛するって何?と言う事を語らせた時、よしながふみ先生の自分の作品なのにどこかクールな(遠くから見ているような)語り口にかえってしめつけられる思いになってしまうのです。
<br />本当に、逆の大奥はあるのかもしれないと思わせるほど、旨いの一言につきます。
<br />最後の、クリムトの抱擁のような2人の姿に幸せになって!と祈らずにいられませんでした。
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まず1巻で水野が大奥入りした際に行われていた日常の些事から大事までの下敷きがこのようなことから生まれたのかと唸らされます。 <br />1巻に比べ、時間の流れが圧縮されているような印象。内容が内容だったからでしょう。<br />現在(1巻)の大奥になった最初のいきさつ「家光」が判明する巻です。<br />2巻の感想としては「ひりひり」これは1巻ではなかったことです。<br />商業誌でしか知りませんが従来のよしなが作品なら雰囲気やにおわせることで表現されていたであろう部分が剥がされていて剥き出しです。<br />3巻ではどうなるのでしょうか。