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フルーツバスケット (21) ( 高屋 奈月 )

前巻に続いて佳境ですね。 <br />いろんな思いが渦巻いていてハラハラさせられるけど、 <br />フルバを読んできた読者の一人としては、 <br />絶対みんな最後には、幸せになれる気がする、 <br />という根拠のない確信があります…。 <br />救いがないように見えるけど、 <br />それをも救ってしまうのが、フルバですから。

前巻で、自分の想いに気づき、遂に告白をした透に対し、 <br />衝撃の過去をぶちまけ、自責の念から逃げるように駆け去る夾。 <br />立ち尽くす透に、半狂乱の慊人が刃物を手に近づく!! <br /> <br />苦しみや迷いによってほどけ、芽吹く種がある。結ばれる絆がある。 <br />透は親離れをし、母は思い出として夾のもとへと踏み出す。 <br />そして、頑になっている慊人の心にさえ芽吹くための光を与える。 <br />既に迷いの無い由希は、真知との絆を自然に深めていく。 <br /> <br />この作品を読むと、殻を破る勇気、きっかけや後押し、誰かを想う心が <br />揃って初めて、人は次の季節へと芽吹くことができるのだと思う。 <br /> <br />あと1巻で完結しそうな雰囲気だが、夾はどうなるのか、 <br />草摩の『呪い』は全て消えたのか、マブダチトリオや魚ちゃん花ちゃんなど、 <br />周囲の人々の関係の行方も気になるところだ。 <br />次巻まで長そうだが、心して待つことにしようと思う。

今回もまた涙が出るすてきな作品です <br />透とアキト、由希と夾、真知と由希、そして透と夾 <br />それぞれの思いがまっすぐ強く届いてきます。 <br />「生きていくことを諦めないで、もう大丈夫ですよ」 <br />透は、どんな時でもたくさんの温かい言葉をくれます。 <br />由希と夾はお互いに相手を少しずつ分かり合っていきます。 <br />素直にはなれないけれど、これからもこの二人は変わらずケンカ仲でいてほしいです。 <br /> <br />クライマックスが近づいていますが、 <br />最後までこの作品を見届けていきたいと思います。 <br /> <br /> <br />

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フルーツバスケット (21)
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