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| 誰も書かなかったイラク自衛隊の真実―人道復興支援2年半の軌跡
(
産経新聞イラク取材班
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10次にわたり、のべ5500人が参加した自衛隊史上最大の作戦は、1人の殉職者も出さず、大成功を収めました。なぜこのことが、大々的には報道されず、国民全体で祝福し賞賛し感謝しないのか、不思議です。WBCの優勝、荒川静香の金メダルにも劣らない快事なのに。
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<br />この本は、主に支援群の指揮官の証言をもとに、準備段階からの覚悟や気配り、具体的な問題点やその対応、現地での活動の成果や現地の人々との交流など、自衛隊の支援活動の様々な面が紹介されています。
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<br />指揮官たちは、隊員の厚生面にも気を遣い、イラク人、特に子どもたちに温かな心をもって接し、しかし、不公正な要求には毅然とした態度をとり、また妨害活動にも細心の注意を払いながら、支援活動を行い、すばらしい成果をあげました。
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<br />自衛隊員のみなさんに、本当にお疲れさま、ありがとうと言いたくなる本です。
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<br />ただし、この本の中でも指摘されているように、自衛隊が無事であった理由の1つに、主任務が治安維持活動ではなかったという点があります。
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<br />アメリカ軍をはじめとする外国軍隊が、多くの殉職者を出しながら治安維持活動をしていることにも、私たちは敬意を表する必要があると思います。
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イラク復興支援群に参加した指揮官、隊員たちの生の声を通じて、イラク派遣の実像を描き出す。
<br />今だから語れる指揮官の覚悟、撤収の実際、残される家族への思いなど。
<br />一次資料としても価値ある一冊です。
<br />これだけの覚悟をして出立した軍人達に、わが国はどういう形で報いているのでしょうか?
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