「ああ息子」が涙が出るほど面白かったので同様の期待をしていましたが、少し迫力に欠けるような…。そりゃそうでしょ、我が家の姫君を笑い飛ばすなんて失礼にもほどがある、ということでしょか。息子たちのエピソードと比べることがそもそも間違いだったかも。
女の子の生態、とりわけいかに周囲を自分の味方として、利益(欲しい物、声望、愛情などなど)を手に入れていくかの様々なケースの紹介です。
<br /> 正に、女の子あなどるべからず。たとえ乳幼児と言えども天性の魔力を持つ、という感じでしょうか。その魔力は一般に言われる対父親だけでなく(効果は最大でしょうが)、母親や兄・姉、ひいては周囲の老若男女全てに及びます。
<br /> 傍から見ていると、あるいはこういう話を読んでいると、その魔力にかかっている人はかなり滑稽であったり、憫笑の対象になるかも知れませんが、実際に自分がその場にいると、なかなか魔力に抗することは出来ません。というか、魔力にはまることが至福ですらあります。娘を可愛いと思うことのどこが悪い?そう思ってしまいます。
<br /> まずはほのぼのと世の中の老若男女が籠絡されていく話を楽しんで下さい。そこから対策を学び取ろうとしても、敵もさる者です、生半可な対策では魔力に負けてしまいます。それより素直に可愛がり、メロメロになってしまいましょう。
<br /> ああ娘、なぜに君はそんなに愛らしく、見目麗しく、情けに溢れ、時として優しく、時として厳しく、天使の魅力に満ち・・・(既に抜け出せません。皆さん、一緒にこの甘美な世界にはまりましょう)。
子育て中の、もしくは終わった「お母さん」「お父さん」達から見た「娘」。
<br />しかし、1歳から5歳くらいで既に女ですね。
<br />私は今は中学生の姪が、1歳の頃に母親に怒られて、にっこり笑って、
<br />母親の怒る唇に「ちゅっ!」とキスした場面を見ました。
<br />あな、おそろしや、娘。
<br />実の母にでさえ既にあやつるコツを知っている。
<br />これは子育て中の母、父が読めばおもしろいと思いますが、
<br />女性の実態を知るためにも有益かもしれません。
<br />つまり、お年頃になっても、おばはんになっても、基本的には変わっていないからです。
<br />本当に「女は灰になるまで女」という名言を思い出しました。
<br />うちの娘二人もなぁー・・・やれやれ。
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