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いかにして問題をとくか ( G. ポリア G. Polya 柿内 賢信 )

問題を解く方法論に関しては40ページ程度で、残り200ページ程度が発見額の小事典という構成。 <br />この構成を見れば分かるように、この本で説明されている問題解決の方法論は実にシンプルな物である。 <br /> <br />しかし、それは数学に限らず問題解決に当たって有効なアプローチであろう。 <br />数学以外の問題に適用する場合にもそれぞれの問題に合う言葉に置き換えて考えれば見逃していたヒントを見つけられるかもしれない。高校生程度の知識があれば十分読めるだろうから、例えば、大学生なら卒論のテーマを決める前に一読しておくと参考になるだろう。 <br /> <br />最後に1つ難点をあげると少々訳が硬いところがあるのが気になる。

 数学が苦手な人間は、例えば「チャート式」の問題解答を読んでも、「なんでこういう式変形や手順を思いつくんだろう?」と腑に落ちないことがしばしばあるものです。しかし、この本を読んで「発想の手口」の代表例(数学の得意な人ならほとんど常識レベルのことでしょうが)を学んでから参考書の解答例を読むと、解答執筆者の思考過程が見透かせるようになります。高校生が読んでおくべき本の一つでしょう。

そもそもは数学の本なのだが、プログラミングの本の参考文献として載 <br />っていたのが読むきっかけ。アメリカで出版されているプログラミング <br />関連本では、必ずといっていいほどこの本が推奨されているといってよ <br />い。なんでもマイクロソフトでは新入社員はこの本を必ず読むことにな <br />っているらしい。 <br />数学問題の解き方を書いた本というよりは、ヒューリスティックな方法 <br />論に基づいた、よりひろく問題解決法について論じた本といってよい。 <br />私にとっては、この本は受験生ではなくプログラマーに薦める。

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