内容は、工学部教授が書いただけあってかなり専門的です。
<br />だから、一つ一つの失敗事例を読みこなすにはかなりの時間を要します。
<br />いや、私のような文系人間には理解不可能。
<br />ただ、世間を驚かせた有名事故を取り上げたり、ユーモアある説明により、とても読みやすくもなっております。
<br />自分の読みたい箇所だけ読むというのが適していると思います。
<br />大変高い本ですが、今後ビジネスや生きていく上で役立つ辞書的な役割をしてくれる有益な本だと信じております。
数々の失敗事例が載っていてとても興味深い。しかし、この本を読むにあたって、一番重要なのは、第I部の失敗百選を利用するに当たっての筆者の考え方。
<br />「あの失敗事例と自分の状況とは違う」と考えるのではなく、「あの失敗事例は自分の状況とこういうところが似ている」と常に認識しながら失敗事例を調べる必要がある。そうしないと失敗事例を学ぶ意味がない、と筆者は説いている。
<br />それをもとに、第II部では失敗事例を淡々と記述している。
<br />第I部を読むことにこの本を買う意味があると思う。失敗事例をみたいのなら、ウェブサイトにすべて載っている。
我々がついやってしまう身近な事故と、大惨事の根本の原因は、ほぼ同じで
<br />いくつかに分類が出来る。
<br />
<br />ロケットの打上失敗から雪印・同時多発テロ・原発・脱線・工事現場まで、
<br />豊富な例が載っていて良い。、
<br />ああ、ちょっと昔そんな事故があったなあと、皆さんの記憶にある大きな事故を、図解で本当に分かりやすく書いてくれている。
<br />特に工場に勤務している役職者の方、工事現場の監督さん、研究者、
<br />いやいや、常にリスクと隣り合わせの仕事をされている方すべてにオススメ
<br />します。
<br />安全教育の一環として本書を使うと、楽しく出来ると思う。
<br />どうしても、安全教育は堅苦しくなりがちですが、これはピッタリだと
<br />思いますよ。