今話題の本で、子供達の読む本として推薦されていることもあり私も手に取ってみました。ナバホ族インディアンのエピソードを挿入してありますが、それはそれで別の物語として考えればよいでしょうね。詩だけを見て情景を想像できるのはやはり大人の考えること。どうしてもよけいな話のように思えるのは仕方ありません。<br> それでも、この本の価値があるのは、この短い詩の表している内容を具体的な姿として子供達の前に提示したことではないでしょうか。もちろんこの話は作者の想像100%でできあがっています。真実の姿を表しているはずがないのは当然のことですし、そのことに目くじらを立てることは良いことではないでしょう。むしろ詩と創作話を通して、人の命の尊厳と悲しみを乗り越えることを(理解できる子供達に対して)教えてもらえる本ではないかと思います。
この本に掲載されている<br>「千の風になって」の<br>詩だけを切り取って手元においておきたい。<br>誰がかいたものであり、どんな背景があるものであるかは、<br>私には不要。<br>この詩自体が、私の感情をゆさぶる。<br>すばらしい詩だと思います。
多くの人の心をゆるがす短い英文。そこから始まる著者の創作物語。何気ない言葉を連ねた詩だからこそ、人の心を掬ってくれる。ぜひ御一読を。