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| この庭に―黒いミンクの話
(
梨木 香歩
須藤 由希子
)
頭の芯がしびれるような冬の景色が感覚が、読んでいる間目の前に広がってみえました。
<br />簡潔でいてわかりやすい梨木香歩の文章と、やわらかく懐かしいような、それでいてドキッとさせられるような須藤由紀子の絵がぴったりあった、まるで絵本のようなステキな本です。この挿絵がなければ、とても短い物語だし、買おうと思わなかったかもしれません。
<br />「からくりからくさ」「りかさん」とつながるお話なので、両作品を読んだ人に特におすすめです。ただ両作品のように密度の濃いぎっちりとした本ではないので、続編という点に期待をしてると、肩透かしをくらうかもしれません。
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