養老孟司さんの著書は「バカの壁」以来、3〜4冊読みましたが、やはりこういう「当たり前なんだけど、誰も言わない」ようなことをはっきり言ってくれるのは面白いですね。今から20年ぐらい前に、どこかの大学教授の子どもが「うちの親は大丈夫なんでしょうか?」という質問をラジオか何かに出したらしいんですけど、それと同じようなことがこの本にも書かれてます。生まれた時の大脳皮質がマッサラというのは、大事なことだと思うんです。でも、大抵の大人(というより親)は、子どもは大きくなればちゃんとなる、と思い込んでいる所に問題があるのだと私は思っていますが(独身者が何を言うか!と憤慨する方もいらっしゃるでしょうけど、違う世界から見るからよく見える、と言うことも真実です)、親がしっかり育てないのに子どもがちゃんとなるのは、親の代わりに誰かがしっかり育てている訳で、その部分を学校がやってるのだとしたら、学校本来の役割はどこかへ吹っ飛んでしまうのは当然です。その繰り返しが戦後から今の日本を作ったんだと・・・。いろんな事を考えさせてくれる名著です。
バカな質問に真面目に、そしてあしらって返すという答え方。
<br />あとは殆どが養老節の繰り返しなんで、さくさく読めること請け合い。
一言、おもしろかったですね。私は養老さんの書いた本が好きなので、そういう理由で買いました。もう、買ってよかったですよ!
<br />この本は「子供の質問に養老さんがこたえる」、という形式のものですが、こどもの鋭い、というか何もかも見透かしたような質問にも養老さんが養老哲学でこたえている。このかいとうもいいんですよね〜。本の帯にかいってあった、これは養老哲学の入門書というよりは
<br />「特集!するどいこどものQ&養老哲学で応える、養老さんのA!」的な本でした。私は面白かったですけど、押し付けに思えるような内容なんかもおもいました。
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<br />でも、私は買って損は無いと思います!!
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