読んだあと、気持ちが重くなった。
<br />でもそれは嫌な気持ちではなく、主人公の生き方に
<br />心がふるえたからだ。
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<br />口先だけではなんとでも言える。でも実行するのは
<br />たやすいことではない。人間は「生き方」が大切なんだと感じた。
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<br />子どもが大きくなったとき、必ずプレゼントしようと思っている。
<br />なんとすごい絵本だろう。
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<br />興味があれば、この本は一度見てほしいと思う。
南仏最大の作家、ジャン・ジオノの短篇である。
<br /> 高学歴の教養人ひしめく20世紀フランス文学界(サルトル、ボードワールら)において、大学へ行っていないジオノの存在は異質である。扱う内容やその文体もその異質性を反映している。
<br /> 『木を植えた男』がそうであるように、ジオノの作品の舞台は文化の中心地パリではなく、南仏の自然である。
<br /> そしてその文体は、フランス文学の主流である華麗かつ精緻なそれとは異なり、ぎりぎりまで装飾を削った簡潔かつ的確なものである。
<br /> (だからこそ語学力の乏しい私でも、何とか原書で読めたわけだが)
<br /> その素朴な語り口は、茫漠たる南仏の自然を彷彿とさせる。
<br /> もちろん技巧がないわけではなく、淡々とした描写の中にキラリと光る表現をさりげなく忍ばせている。こういう書き方もあるのだ、と感心した。
“木を植えた男”の周りには、その業績を受け継ぐ人がいて初めて継続されます。<br>なんでもやり続けること、そしてその賞賛を得ようとは思わないことという両輪が揃って初めて、その人に光が当たるのでしょう。<p>環境問題、人間関係について理解を深めたい人にはもってこいの絵本です。<p>10歳~死ぬまでの人にお薦めです。