見る角度が違うだけでこんなにも違うのか。
<br />ページをめくるたび驚くやら感心するやら。
<br />正面から少し視点をずらすと自分の思っていた(見えていた)ものと違う姿が見えてくる。
<br />視覚のトリックを使って楽しませてくれます。
<br />物事は、正面から見るだけでなく様々な角度から見ると違う姿が見えてくる。
<br />違う角度から違う過程を辿っても成功に繋がるし、もし正面から進んで行き詰ったら少し視点をずらすという発想を持つと創造の飛躍に繋がるんだなと思わせてくれる絵本です。
<br />子供から大人まで楽しめますが、物づくりを志す若者に見てもらいたいです。
いきなりですが、この本の表紙は「三角形不可能物体」だけが不思議な訳ではありません。このWebページの本の表紙を「名前を付けて保存」し、プレビューや画像エディタ等で開いてください。青色の紙に、不可能物体が印刷された白色の紙が浮いて(凸)見えるでしょう?次にこれを180度回転(上下逆さ)してみてください。今度は青色の紙に穴が開いて、その向こうに(凹)白色の紙が・・・・。この本の中の作品「パルテノン神殿?とギリシャ兵士?」は圧巻です。<br>出版社の詳細紹介Webページには、「対象:小学校低学年~中学生」とあります。「チガウでしょう!!」、と突っ込みを入れるのは私だけではないと思います。
一見ミッケに似た印象の本ですが、これは子供だけでない大人への挑戦状とも言える本です。数学や物理好きの男性もうなってしまうこと請け合いです。我が家も主人が感心していました。ねじれた木の三角や階段、遠近のおかし絵。エッシャーを彷彿とさせるその絵は実際に撮影された写真です。その撮影トリックを解くのは至難の技かつとっても楽しい!!巻末には種明かしもありますが、自分で解いてみたくてうなりつづけることでしょう。プレゼントにも最適。子供から大人まで年齢を問わない頭脳的なユーモアのある本です。