絵といい、村上春樹さんの訳文といい、美しい本です。
<br />しんと冷える寒い夜、布団の中で息子に読み聞かせています。
<br />4歳児には長く静かなお話かな?と思うのですが、彼は飽きることなく最後まで聞いています。
<br />わかりやすい物だけが子供の心に響くわけではないのですね。
表紙と裏表紙を開いてつなげて見ると、みごとな雪の中を走る列車が。おもわず「しゅしゅ、ぽー」と言いながら手で列車の動きをすると、二歳の息子もまねをして苦笑い。窓を開けて夜空に降る雪を見てから読みました。ノスタルジーあふれる絵と村上氏の香りただよう文が独特の世界を作り引き込まれます。クリスマスまで待てなくてあけてしまいました。
私は、映画はまだ見ていませんが、この本を読んで絶対に見たくなりました!
<br />そのくらい、この本を気に入っています!
<br />これほど簡単な英語で書かれているのに、ちゃんと動きがある!
<br />それでいて、とっても優しい話なんですね。
<br />映画ほどボリュームはないでしょうが、それでも満足のいく内容です。
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<br />これは、本当に印象深い本です。
<br />子どもの心を忘れてしまっている、と大人のことを形容しますが、
<br />その心を取り戻してくれる一冊だと思いました。