代替療法研究家を自称する私としては「代替医療としての住環境」という副題に惹かれて購入してみました。従来の健康住宅本の亜流かと思っていたのだが、単なる素材レベルの健康に収まらず、生命場としての住環境の姿が多角的に分析されています。家を建てようとしている人は、これを読まずに建ててはいけない!
<br />そう、素直に思えました。
私は松永修岳氏の著書は今までに何冊か拝見させていただきましたが、今回は実際に医療の現場で活躍されている帯津良一氏と組み、「建築及び場」と「医学的見地からみた人体への関係性」を科学的な視点から実例を挙げて分かりやすく述べている。是非建築に携わる方には一読していただきたい内容と思います。家族円満で健やかに過ごすことを心から願う人、また建築、不動産の価値を高めたい欲求を持つ人にも薦めることが出来る一冊です。
私は代替医療の専門家として従事していますが、さまざまな意味でエネルギーという情報を重視しています。その情報の集まりが「場=環境」であると認識しています。
<br />今まで「場」の重要性というのもを理解していたつもりでしたが、この本を読むまで認識が甘かったように思います。
<br />私自身、無意識レベルの感情の乱れが病気をつくるというこを訴え続けていますが、それは個人レベルでの感情の受け止め方に差が生じるものだと思っていましたが、この建築医学では、無意識レベルの感情の乱れは、場の乱れがそれを生じさせるのだと言っています。
<br />ですから、普段何気なく生活している、我々の環境を整えることが、第一段階の予防であると言っています。そのことを理解するのに非常によい本だと思います。
<br />一つだけ、要望を言えば、主に一軒家やある程度の広さをもつ住宅についてかかれているため、もっと日本の現状レベル(特に都会での狭小住宅・マンション・アパート)でも改善できる工夫が書かれているともっと良いと思いました。頭では分かっていも、なかなか現状レベルでは改善できないことも多いと思います。今後に期待しています。