私は氏の2007年度版の本を持っているのだが、ほとんど参考書情報が改訂されていない(正確には、『医学部受験受かる人・ダメな人』の内容と同じ。ただし、こちらの本の方が若干参考書情報に関しては詳しい)。既に新課程になったのに、未だ「1B・2」という記述がかなり見受けられる。旧課程の新課程では出題範囲も違うし、旧課程の参考書で使えるのはそう多くは無い。新課程の参考書はチェックしていないのか?また、数学では文英堂時代の坂田アキラの参考書を推しているが、これはもう本屋では手に入らない(とはいえ、中経出版から同じ内容のが改訂出版されているので問題はない)。
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<br />ただ、勉強法に関しては個人的には5つ星だと思う。実際に、私も氏の勉強法をマネをして勉強しているのだから。ただ、参考書に関しては直接本屋に行って合う・合わないを見極めた方が絶対に良い。また、氏は元々理系出身なので参考書の選び方が「ある程度、朧げながらも理系の知識が残っている向け」に選ばれている事にも注意したい。私立文型の再受験生や完全に理系の知識を忘れてしまった人が氏の勧める通りに本を選ぶと、厭になる(内容にとっつきにくいから)。
部分的に賛成できない点や言葉遣いに違和感を感じる点はいくつかありますが、全体としてはよくできた受験技術書だと思います。
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<br /> 受験生の実力は「標準問題を解くスピード」でわかる、というくだりにはまったく同感ですね。教科書レベル事項の処理速度がきわめて遅いのに、高度な問題の勉強に手を出して時間を浪費し自滅する人が何と多いことか・・・。心当たりのある方は本書等を読むことをおすすめします。
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<br /> 参考書評はかなり辛口ですが、人によって相性の良し悪しがあるのは当然のことなので、参考程度に聞いておけばよいでしょう。