木下氏の前著も、開発者の立場から書かれた良い解説書ですが、今回も、「業務用データベースの開発」という目から書かれた、良書と思います。
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<br />ほとんどの解説書が、使う人の立場で書かれ、簡単なデータベースを利用してみよう、と考えている人に参考になるものが多かったと思いますが、この書は、実用のされるデータベースを作り上げるにはどのような事に気を作ればいいか、を中心に解説されています。
<br />実用されるデータベースを、複数の人によって同時に開かれるファイルで、業務に供される物、と考えると、一般のユーザーには手が出せない物ではないか、と考えられがちな物でしょう。そのギャップを埋めるべく解説が進められています。
<br />特に、業務用のファイルを作るためにファイルメーカーアドバンスを買ってみたが、その開発ツールの使い方がわからない、という開発者を目指す中級者には、丁寧にそのギャップを取り除いてくれるように解説されています。
<br />業務用のファイルの開発で。非常に重要なポイントを占めるが、理解が困難で、多くの方がつまづく、複数ファイルにわたるアクセス権の管理も、丁寧な解説がされています。
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<br />本書に使われているサンプルファイルも、ウェブで提供されており、入力する手間を省いて、その場で動作が確認でき、理解を深める事が出来ます。
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<br />利用者を卒業し、業務用のデータベースを開発しようとしている方には、必読の良解説書です。
朝(12/6)手に入ったので早速よんでみたのですが。ここまでばらしていいのか?と、開発に携わる人間としては買い占めて燃やしてしまいたくなるくらい、親切丁寧にファイルメーカ独自の癖を解説してあります。
<br />せっかくアドバンスをもっていても、カスタムメニューやカスタム関数を使いこなせてる人は少ないとおもいます
<br />またFMからプログラムの世界に入った人には変数でつまづく人が多いのですが、この本では親切丁寧に説明してあるので、自分のデータベースのステップアップとしてぜひ読んでつかってみてください。
<br />FMASが書き出すXML+XSLTは独自の癖があり、また、文献もすくなく試行錯誤で苦労することもあるのですがその辺りのノウハウが惜し気も無く書いてあります。
<br />内部に書かれたサンプルコードがCD添付ではなくサイトで手に入るのも魅力です。7から内部がユニコードに統一されたこともあり、文字数のカウント等で苦労することも多かったのですが(たとえばここの800文字制限等私はFMで文字数を表示させながら書いています)著者のサイトにあっさりサンプルコードとして関数化して置いてあります。
<br />入門書を卒業された方のみならず、開発者にとってもすばらしい本であり。逆にここまで突っ込んだ内容が書かれた本は日本では初めてじゃないでしょうか。私は即買いだと思います。
<br />著者には次はぜひFM+PHP本の執筆を期待しております。