ネットマーケティング関連の本が多く出版される中、この本はネットというコンとロールできない情報媒体に対し「正直」に接することの大切さをわかりやすく説いてくれている。
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<br />2章から核心に迫っていくので、マーケティングに詳しい人はこちらから始めるとよいでしょう。
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<br />この本を読んで、必要以上に「炎上」にびびってネットを活用したマーケティングに二の足を踏まず、あくまでも自然体かつ「正直」にユーザー(むしろサポーター?)との良好な関係を築いていこうという前向きな姿勢で取り組めればと思う。
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<br />著者たちの経験に基づいた内容は説得力があるし、おまけのような座談会については、読者自身も参加している気分で読み進めると面白いのでは?
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読みやすい書き方、作り方の書物なので、さあっと、三時間くらいで第一次通読完了。
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<br />しかし、これで終わりということにならずに、何度も読み、また、マーケターとか、経営者とか、身近な人に一読を奨めることになりそうだ。
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<br />この本の筆者たちは、それぞれに、ブログを中心に切れ味の鋭い情報発信を行いつつ、ブロードバンド、Web2.0の効用を使い倒して、次に何を起こすべきかという洞察と実行力に満ちた人たちだ。
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<br />非常に平易かつ行動を促すような言葉遣いで書かれたこの本の肝は、「口コミをコントロールできると思ってはいけない。」ということ、そして、最後がネットもECも全然関係やっていないけれども、顧客とのコミュニケーションについて、愚直・真摯な姿勢を徹底して貫いて栄えているスーパー、「オーケー」の事例で締めくくられている。
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<br />これが、この本のメインメッセージである「正直マーケティング」であることで、成り立ち、生かされる口コミの世界の基本中の基本というものを印象づけている。
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<br />仕掛けるな、やらせるな、ブロードバンドでつながれている消費者を欺き続けることはできず、その反動は致命的!提供者=強者であった際の傲慢さと、無知さで、仕掛け、やらせに走ると、とんでもないことになる。そのような基本方針も示してくれる。
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<br />このような洞察と実践の記録がこの時点で出版されたことの意義は大きい。さまざまな立場の人が仕事に、生活に活かせる志と知恵とが溢れている。
現場の目線で紹介されており、これからネットでのクチコミ展開を考えている企業の担当者にはわかりやすい内容の本でした。
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<br />既にインターネットコミュニティ、SNS、Blogをビジネスに活かしているという方には、少々物足りないかもしれませんが、事例を踏まえてわかりやすい言葉で書かれています。
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<br />ネットでの展開に否定的なクライアントや上司を持つ担当者が、説得するための資料作成には、流用できる事例などが含まれていて、そういった意味でも良かったです。