ジャケ買いした1冊です。自己啓発系というよりも哲学的な1冊で、小難しい話が随分書かれています。
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<br />脳と内臓による思考展開を紹介した1冊。うーーーん、難しいわい。
本来の意味での「脳」が腹にある=「腹脳(ふくのう)」の話は、
<br />従来からごく一部の超一流の能力開発研究者、ヒーラー、治療家に知られてきた。
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<br />脳は東洋医学では腎臓のおまけのおまけの臓器であり、
<br />現代人の私たちが聞きかじりの知識で知っているような機能は
<br />(例えば脳内ホルモンの分泌など)
<br />ほとんどの場合、脳より腹部の腸がより大きく担当していることなどが
<br />現代医学では解明されてきている。
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<br />人間が人間として質の高い人生を送るにおいて、重要なのは頭脳知ではなく
<br />腹(肚)からの底力であるというのは、武道や求道的鍛錬を正しく行ってきている者なら
<br />誰でも知っているところだった。
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<br />本書では、この重要な事実を、昨今の能力開発、成功哲学ブーム等と照らし合わせる
<br />ことでごく平易に解説している。
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<br />実際には腸を含めた総合的な意味での「腹」なわけだが、
<br />他の専門書のような難しさもなくさらりと読みやすいので、
<br />「腹の大事さ」を知る入門書としては非常に良い。
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<br />ただ、潜在意識への認識など、著者の我なのかこだわりなのか未熟なのかは
<br />わからないが、偏った記述がやや目立つ。
<br />既存の心理療法や能力開発、成功哲学への意見も同様で、批評するつもりなら
<br />もう少し客観的な見方が必要だったのではないかと悔やまれる。
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<br />よって、残念ながら星ひとつマイナスの四つとさせていただく。
発生学から解き明かした脳の位置づけは、内臓のトランジスタというびっくり仰天もの。
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<br />成功は大脳思考でアレコレ考えることではなく、むしと大脳思考を鎮めるという内容が、「腑に落ちました」。
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<br />アンソニ^ロビンズなどの本ばかり読んでいると、大脳がすべてと思いがちですが、その本人も自分の成功の秘訣が分かっていなかったりする・・・・
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<br />脳の本はたくさん出ていますが、こんなに分かりやすい本は始めてです。
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<br />私の頭を整理してくれたという功績に対して星5つです!