「ビジネス英語」というのは旅行者英語と違って高級なのだ、そこいらのアホにわかってたまるか、というお勉強が好きなプライドの高い人には我慢ならない本だろう。
<br />仕事が優先で、相手の人も別に素晴らしい英語は期待していない。いわゆる「国際語としての英語」でいいじゃん、というのであれば、この本を勉強しよう!
<br />あなたは、TOEICなどで英語の勉強をしていて、「どの表現が不快感を与えないのだろう、丁寧なのだろうか?」と不安になったことはないだろうか。この本は見事にそれに答えてくれる。
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<br />この本にも書かれているが、いわゆる「ビジネス英語」で英語をネイティブとしている人の間でしか通用しないコムヅカしい表現を「鑑賞」しているより、簡単な英語で普通の会話をするほうがはるかに大事だし、フレンドリーだ。所詮、我々は英語を日本語同様には使えないのだから。
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<br />アジア圏の英語を話す人々はとにかく話す、話す、話す。ここに揚げられた表現方法を文型に従ってアレンジすれば、無口な日本人を装わず、楽しく会話をすすめられるのは間違いないと思う。つまりここで語られている内容は、本当は基礎中の基礎なんだと思う。
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<br />しかもCDがついていて、後ろには逆引き索引もついて、本当に丁寧な作りの素晴らしい本だと思う。もっと早く出せよ〜〜と逆恨みしてます。www
悩んだけれど、一定の条件の下で、というただしつきで星5つにしました。
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<br />まず、会議に使う英語、仕事の中身の英語にはこれでは全然足りません。
<br />そういう内容を勉強したいなら別な本に当たるしかないと思います。
<br />この本は、ちょっとした挨拶、依頼、謝罪などのニュアンスを、最小限
<br />のエネルギーでいかにスムーズに伝えるか、というのに特化した本だと
<br />言えるでしょう。
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<br />この手の本には「こんな簡単な表現ならもう知っている」という批判が
<br />つきものですが、(少なくとも私にとっては)知っているのと使える
<br />のは全く別のことですし、逆に言えば、言いたくても言えなかった
<br />ニュアンスをこんなに簡単なフレーズで伝えられるのは驚きですらあり
<br />ます(日本人に多い間違いが指摘されていたり、発音しにくい表現を
<br />避けるようなアドバイスまであったりするのは、さすがです)。
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<br />個人的にはちょっと説明に同意できない(たとえば、ビジネスレター
<br />でも短縮形を使って良い、というのは職場にもよるように感じます)
<br />ところもあったのですが、大人が最低限使えなければいけない英語の
<br />基準を示し、それをすぐに身につけられるようにコンパクトにまとめ
<br />ているという点では素晴らしいとしか言いようがありません。本来は
<br />この本に載っている表現は使えて当然なのだと思いますが、それが
<br />当然ではなかった、という私のような人間にとっては、何物にも替え
<br />がたい本でした。
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今までは『会社で使う英会話』を使用し、それなりの効果はありました。この本の次に本書を使用すると非常に楽な気分になり、リラックスした状態で会話に溶け込めます。禁句表現の説明には首を傾げたくなるような内容もありましたが、本書の御蔭で『会社で使う英会話』のuseful expressionsのusefulたる所以がよくわかり、両書の併用が思わぬ相乗効果を生むと思われます。