「・・あんな事になるとは・・。」初めて「祟り殺し編」の二巻を読んだ時、そう思いました。まさしく、「ひぐらし史上最大の悲劇」でしょう。もちろん怖いです。それは「ひぐらし」だから当然でしょう。だけど、怖さ以上に胸を引き裂かれる様なあまりにも辛い「残酷な痛み」があります。正直、読んでる内に精神的にしんどくなります。それは300ページを越えるページ数も要因として挙げられますが、それ以上に誰もが目を背けてしまう様な悲劇が淡々と描かれているからだと思います。また、この作品に込められているメッセージ性も辛いものです。それは読んでいただければわかると思います。舞台は昭和58年ですが、今の時代を象徴しているテーマだと思います。そういう過去を持つ方は読むのをやめた方がいいです。洒落になりません。それほどまでに残酷すぎるのです。涙が出るほどに・・・。しかし、一度だけでも是非読んでほしいです。そして感じてほしい。恐怖の中にある「残酷な痛み」を・・・。
「鬼隠し編」「綿流し編」「祟り殺し編」「暇潰し編」と出ていますが、その中でこの作品は、一番「ひぐらし」を表現されていると思います。特に1巻の平凡で楽しい日常から2巻の暗く辛い灰色な日々へ変わる様は見事でした。鉄平を*した後、泣いている圭一のシーンを読んだ時は、一瞬自分が圭一になり*した気分を味わった程です。また、ラストの圭一の台詞と最後の頁は必見です…。<br />出来れば、この作者に全編全話を描いて欲しいとすら思いました。大石さんと鷹野さんが恐すぎます…。。<br />
三部作で最も痛々しく生々しいと評されるのがわかる気がします…・…
<br />漫画を読んでいて途中からページめくるのに、ある種の苦痛を感じたのは初めてかもしれません…
<br />沙都子の虐待云々がストーリーのメインなんですが、彼女を苦しみから救ってやれないという無力感に押し潰される仲間達の苦悩みたいなものが重いです
<br />「恐怖」とはまた違う、生々しい「重み」がこの祟殺し編にはあったかと思います