超難関校の英語の入試問題でもこの本の内容までは要求されないと思います。私は使い始めたので社会人になってからです。例文も豊富で説明も的確です。上級者向けの解説の箇所は読みごたえがあります。英語教師や仕事で英語、特にライティングが必要な方にお勧めします。これまではレファレンス的に必要な箇所を見るだけでしたが、1年前くらいに全ページ通読しました。今後とも座右の文法書のひとつとして頼りになる存在です。
「受験生」にとっては、彼らのレベルにより必要・不要がありそうですが、
<br />英語教師の必読書でしょう。特に「受験指導」には不可欠なものです。
<br />
<br />英語は「これ一冊で完璧」なんてことは無いので、
<br />文法書は相補分布で捉えるべきです。
<br />そういった意味で、本書は特に英語と日本語に存在するギャップ
<br />を埋めるのに役に立つでしょう。
<br />
<br />「名詞構文」に関する記述などはその良い例だと思います。
<br />
<br />また、他の文法書では記載されていない時制の概念などの詳細な説明は
<br />英作文等で必ず必要とされるでしょう。
<br />
<br />「なぜ?」に答える英語教師になるための一冊です。
大学入試レベルを越えた内容です。したがって、「受験参考書」としてこの書物を評価するのは適切ではありません(高校英語教員の友人も同意見です)。
<br />さて、このレベルの日本語文法書には、ほかにも「ロイヤル」など数種類あります。その中でこの書物を私が推すのは、「辞典」として使えるだけでなく、「読み物」としても面白いからです。時折顔をのぞかせる著者のユーモアを感じます。
<br />また、引用文献を示しているところなどには、研究者である著者の誠実な姿勢を感じます。
<br />「古い」という意見が出るのは仕方ないことですが、それでも星5つに値する、すぐれた和書の英文法書だと私は思います。