ランさんのblogは欠かさずチェックしていたので、
<br />ある程度中身は分かっていたけど、会社経営という
<br />視点から纏められていて非常に勉強になった。
<br />中国に関しては「夢の楽園」の様に取り上げられて
<br />いるが、実際の経験に即して書かれている書籍は
<br />極めて少ない。
<br />中国に進出する企業やその社員、そして中国礼賛を
<br />繰り返す政治家にも是非一読して欲しい。
著者の五十嵐らん氏は、単身中国の奥地(笑)に乗り込んで社長をされたとのことですが、私も一年程前にシンガポールでアジア12カ国を管轄していました。
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<br />五十嵐らん氏と同僚・社員の中国人のやり取りを見ていると、私が見てきたアジアの風景と重なります。
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<br />・すぐばれる嘘をつく(インドとかフィリピン)
<br />・すぐ独立したがる(インドとかシンガポールとかマレーシアとか)
<br />・怒られてもケロッとしている(フィリピンとかタイとか)
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<br />中国は対日感情的に日本人にとって複雑な国ですが、それでもその国に生きる人達には、(その他のアジアと同じように)日本人がこれまで持っていた・・・そして今無くしつつあるしたたかさと、生きるエネルギーを持っているのかもしれません。
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<br />本書は、中国の地方都市で、中国人とともに生活したからこそ分かった体験談にあふれいます。また文章も分かりやすくて読み易く、ごく一般的な中国を理解するためには良書だと思います。
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<br />決して安心して身を任せられる国ではないけれど、それでもなぜか好きになってしまう国”中国”。その秘密が本書には書かれている様に思います。
筆者の中国での体験談をベースに、中国とそこに住む人々について語っている入門書である。
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<br />そして、知っているようで知らない中国と上手く渡り合っていくヒントが散りばめられている。
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<br />筆者は決して中国を一方的に批判しているわけではなく、むしろ懐に飛び込み、素直に受け止めようとしている。
<br />そのような姿勢に好感が持てる。
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<br />読み進むうちに、中国を鏡にしてそこに映る日本人を含む日本の姿を再認識することの大切さを教えられた。
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<br />読みやすいながらも説得力のある、論理的で表現力豊かな文章は、いつしか読者を広大な不思議の国「中国」へと導く。
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<br />筆者ならではの分析による近未来、または将来の中国像は、これから中国への進出を狙う人たちにとっては、またとない判断材料になるに違いない。
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<br />おもしろくて夢中になり、一気に最後まで読んでしまった。