この本が2003年度版のまえがきにもあるとおり、いち早く日本語訳されている
<br />とのことを知りほっといたしました。
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<br />また、ここに書かれていることは、ごく一部を除いては、映画や個人レベル
<br />の会話では見聞きしてきたものでした。
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<br />しかし、一挙にこう漫画にされると本当にショック。
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<br />でも、一番傷つくのは一般のアメリカ人達だと思います。
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<br />この本はきっと、憤りとともに、こういう世の中「なんとかしたい」という情熱をもって
<br />かかれたもの。
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<br />読んだ人が何を感じるかを自分なりに味わって、自分なりの意見を持つきっかけになる
<br />のではないかと思います。「人として何が許せないか」、きちんと考えて、自分なりに感じ
<br />るとともに、いろいろなものをみたり、読んだり、経験しながら、客観的な態度を
<br />身につけたいと思いました。
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<br />何が起きるかわからないという感想をもつと同時に、改めて、戦争は嫌だと思いました。
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マンガですので簡単に読めますし、丹念に調べられた史実に元ずき書かれているので、
<br />アメリカの帝国主義・戦争(侵略)の歴史の概要が理解できます。
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<br /> 僕が、特に感じたのは、マニュフェストデステニー(manifest destiny)
<br />「キリスト教徒による新大陸の獲得と開拓を神に与えられた明白な使命」とする考え方、
<br />この考え方を拡大解釈していくと何をやっても正当化されることになってしまわないかと....
<br />恐ろし事です。
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<br />最近読んだ「アメリカの鏡・日本」へレン・ミアーズ著も一緒に読んで見られると歴史に対する洞察力を
<br />養うのに良いのではと思います。
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<br /> この本、原書がアメリカで反戦活動家中心に2万部売れたとの事ですが、もっと普及して
<br />草の根運動から大きなうねりになると良いですね!
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アメリカは自分で戦争の火をおこして、自分で消火してきた世界最大のマッチポンプ国家だ。
<br />ベトナム、イラクも同様である。
<br />このようなアメリカの体質を批判するアメリカ人は少なかったように思う。
<br />この本を読んでアメリカが悪いということよりは、この本がアメリカ人によって書かれたことを評価したい。
<br />アメリカはまだ完全には腐っていないのだろう。