SQLに関する教科書ではありません。
<br />リファレンスに徹した構成になっています。基本的に必要なことは書いてありますが、余分なことは書いてなくて今一般的に使われているSQL(Postgresql,mysql,oracle,db2,ansi,ms-accessなど)に関するリファレンスになっています。ページ内にサポートしているSQLがパット見でわかるようになっているので言語に関する方言かどうかの判断が直ぐにつきます。
<br />また、リファレンスに使用例が明記されているので関数などを使用する際に適用を間違うことが少なくなります。
<br />最後の章「SQLのテクニック」でデーターベースのバックアップの仕方、ピボットテーブルの使い方などリファレンスにあまり書いてないようなことも書いてあります。
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<br />同じシリーズでphpに関する本も出ていますのであわせて購入するとWEBプログラミングをする際に非常に便利です。
さほど難しくないSQLですが、さて実際に使おうと思うと思うようにすらすらと書けないのも事実。そんなときこの本がそばにあるだけで作業効率がかなりかわりました。とても読みやすく構成されていて値段の割に値ごろ感が良い書籍です。
SQL はデータベース構築の基本。一応標準化されているが、現実は各 DBMS の間での方言が非常に多い。しかも開発者はプロジェクトごとに別の DBMS を扱う必要に迫られることくらい日常茶飯事である。その意味でポケット版としての限界はあるが、多くの DBMS の情報が得られるという意味で持って損はしない本である。第一部で言語体系、そしてテーブル構造、スキーマ、ユーザと権限、ビュー、ストアードプロシージャ、トリガ、シーケンス、シノニム、ユーザ定義型など SQL に共通する基礎概念が解説されている。VB、Java などから DBMS を制御するプログラミングインターフェイス、各種 SQL テクニックも取り上げられている。第二部の SQL の機能や方言の情報は詳細であるが、不十分な点もある。あくまで本書はヘルプあるいは SQL の知識の整理に役立つリファレンスだと捉えるべきだろう。実際の開発のときは、使用する DBMS のドキュメントをきちんと確認する態度が必要だと思う。