家庭内にでさえLANがあることも珍しくない今日,会社や職場にLANやファイル・サーバがあるのは当然。一昔前なら,システム管理は情報処理専門の社員が一手に引き受けていたが,今じゃ昨日までビギナーだった人間がシステム管理者に就くことだってざらにある。
<br /> そんな人にとって必要なのが,高度な専門用語が満載の分厚いマニュアルよりも,平易な用語と図表などで全体像を把握できる基本書。ただ,PCの基本書は枚挙に暇がないほど出版されているが,サーバとなるとこれがなかなかない。マイクロソフトのオフィシャル・マニュアルやリソースキットはシステム管理者にとっては必携だが,これでサーバの何たるかを勉強するのはちょっとつらい。
<br /> そう考えていたら目にとまったのが本書。これはいい。サーバの構築を時系列で実践していきながら,随所にサーバの役割,システム管理に必要な視点が記述されている。カラーではないが(カラーの必要もないけど),ハードコピーがふんだんに盛りこまれ,初めてサーバを構築する人間にも心強い。OSI参照モデルなどネットワークの基礎知識なども記述されており,「見習い」システム管理者にとってはバイブルみたいな一冊。
<br /> 余談だが,時折,「これは仕様なのかバグなのかわからないが・・・改善を望む」というような皮肉めいた記述があり,誰でもマイクロソフトの製品には不満があるとわかってニヤリとさせられた。
サーバーを今までセットアップした事が無かったのですが、突然必要になりまして、この本を購入しました。
<br />初心者にとって何よりうれしいのが、ハードコピーが非常に多く掲載されているため、安心してセットアップが出来たことです。
<br />もう手放せません!
本著の題名にも書かれている、実戦ガイドとは正に的を得た表現だと思います。世間一般に書かれている入門編は、よくOSのセットアップのみで終わってしまい、実際にどうやって使うの?という疑問には本気で答えて貰うことが出来ません。
<br />本文中では、各種サービスの設定からユーザ管理方法まで触れられており、運用開始までがカバーされた著書といえると思います。という面では星5つの評価を与えたいと思います。
<br />ただし、細かい問題点の解決や設定などは、やはりMSのリソースキット等に頼ることになるのはやむを得無いかと思います。