沢さんの処女作「お宝不動産でお金もちになる」に出会った時は、バブル崩壊で底なし状態でも、不動産投資を客観的に数値化分析し、ご自身で成功されている事実には、驚きとともに、深い共感を持ち、目から鱗が落ちました。
<br /> そして、今回の新作を手にして、CD-ROMとともに「体験」してみますと、(1)不動産を「経営」と捕らえ徹底分析している。(2)実際にこの10年間沢さんご自身が経営している物件群のデータを反映させている。(シミュレーションというよりデータというべき)(3)不動産経営で物件毎にB/S(貸借対照表)とP/L(損益計算表)の概念を導入して実際の具体的数値でそれを示している。(4)土地付1棟から区分所有まで、幅広く客観的、徹底分析している。不動産は経営であると言葉だけで唱える本はありましたが、それを実践に裏づけされた数値で示したのは、この本が始めてです。私自身、規模こそ沢さんの数分の一ですが、ほぼ同じ期間、ゼロから不動産を始めた自分の経験からも、本書は永遠の座右の書となると確信しています。
<br /> よくぞ、これだけのページ数にこれだけの内容を凝縮したと感服致しております。読者は、筆者が表現仕切れなかった、行間を読みながらエクセルを操作して体験して頂きたいと感じます。
<br /> もう一つの本書の感動は、末期ガンと戦っておられる「金持ち兄さんの王道」で著名な藤田健一氏が推薦のことばを執筆なさっていることでした。この短文の行間からも読者は多くを読み取ることができると思います。
<br /> 沢さん、松井さん素晴らしい金字塔となる作品をありがとうございます。
沢さんの第一作を読んだ時も、「こんな本が欲しかった」と思う内容だったのですが、収益不動産を購入してみると、思わぬ費用も色々かかり、費用対効果を、どう管理していくか、試行錯誤しているところでした。
<br />
<br />この本は、実際に多くの収益不動産を運営管理されている沢さんの頭の中にあった計算式や数字の検証を、松井さんがエクセルで使いやすく仕上げてあるので、CD-ROMのソフトを使って、早速、自分の不動産のBSとPLを作ったり、近々くる借り入れ金利の見直しを前に、繰上返済を幾らすることで、月々の返済を従来通りにしていけるのか?など、とても実践的な内容になっていました。
<br />
<br />不動産を、これから購入しようとされている方のためには、「お宝不動産」の考え方に沿ったシミュレーションもエクセルでできるようになっていますので、是非、物件を買う前に検証してみられることをお勧めします。