<br />赤ちゃんが生まれてくる前の家族のワクワク感を、
<br />なんと! 当人の視点から描くという、離れ業をやってます。
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<br />ママのおへその穴から、見える見えるというわけですが、
<br />服がジャマで見えないだろうなんて考えちゃいけません。
<br />これは小さな命そのものが、感じていることなのですから。
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<br />穴からのぞくと見えるのは、お兄ちゃん、お姉ちゃん、パパ。
<br />みんなが逆さまになっているのがミソ。相変わらずうまいですなあ。
<br />さらには、匂い、音、までも感じとり、これから自分が生きて行く世界に
<br />思いを馳せる様子がよく伝わってきます。
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<br />赤ちゃんが愛おしくなっちゃう作品。
「うそだい!」って思うけど、あかちゃんはおへそのあなからみんなを見ているって、実感できてしまうすごい本です。あかちゃんから見た外の世界を知ることで、一つの命が確かにおなかの中にあるんだと、小さな子どもにもよくわかります。そして、中高生・妊婦さんにもお薦めしたい一冊です。あかちゃんからの最後の一言がとってもいいですよ!