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| GRデジタルワークショップ
(
田中 長徳
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デジタルカメラは蘊蓄を語れない。「M3の梨地が」とか「M2のオリジナルブラッペイントのアタリからみえてくる地金の色」だとか、グッタペルタの剥がれ具合がどーのこーのといった話だ。せいぜい、この本でもそれらしきことが語られているのは、GRDのボディに張られたNikon F5並に手が滑らないゴム素材ぐらい。つまりGRDといえどもりチョートク先生の語りが生きる対象ではないわけだ。
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<br /> わざわざパリに撮影に行ったのはブレッソンにGRDを持たせたかったからだと書いているのも、なんか寂しい。一番いいと思ったのはS連射で撮影された自転車に乗った人の写真ぐらいだった。
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<br /> 改めて思ったのは1/1.8サイズのCCDの小ささ。こんな素子に全てが託されているのか…とため息をつきたくなるような5.2*6.9mmのサイズ。
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